地域を共に創る実践活動の拠点
地域のステークホルダーや学生とともに、地域課題を解決するための実践活動に積極的に取り組みます。同部門では、地域貢献事業、地域創生人材事業、国際事業を柱に、愛媛大学酒プロジェクトや「気軽にコミュニティ・カレッジin内子」の開催、多様なステークホルダーと連携した社会実践、インドネシア、ネパール、モザンビーク等での研究・教育実践を展開します。
愛媛大学酒プロジェクト
本プロジェクトは、社会共創学部を中心とする愛媛大学学生、愛媛大学附属農場、地元蔵元、酒類販売専門家などと連携して、原料米作り、日本酒造り、酒商品製造・販売までの一連の諸活動を実践し、愛媛大学酒をゼロから構想して開発します。原料米作りでは、松山市北条地区の愛媛大学附属農場にて、半酒造好適米「松山三井(みい)」種の播種、田植え、除草、ネット張り、稲刈りなどを実施します。日本酒造りでは、学生の柔軟な思考に基づき、中心顧客層や飲まれるシーン、酒名、製法、商品外観(ビンの色・形)、ラベルデザイン(芭蕉和紙を使用)、宣伝・販売方法などを検討します。
【田植え】6月21日に附属農場にて、「松山三井」品種の苗を、30アールの田に。全学の学生と「田植え」しました。
【稲刈り】10月23日に附属農場にて、新大学酒用原料米約1トンの稲刈りと脱穀作業を、学生30人と手伝いました。
【仕込み】12月18・19日に内子町の「千代の亀酒造」にて、蒸米を冷却してタンクへ投入する仕込み作業をしました。
気軽にコミュニティ・カレッジin内子
今後の大学には、社会人に対する学習機会を増加させ、その学習内容を充実させるとともに、超高齢化社会に向けた生涯学習への対応が求められています。その中で、地域と連携して生涯学習プログラムを構築・実行することは、大学における教育・研究の成果を直接、地域社会に還元できると同時に、地域住民等に高度な学習の機会の提供も可能です。加えて、地域社会にとっては大学との協働に向け、専門家との交流の機会につながります。
以上の理念のもと、地域共創研究センターでは、愛媛県内子町内外で、それぞれの目的に向かって学ぼうとしている社会人・職業人を対象に、多様な学習ニーズに対応した講座「気軽にコミュニティ・カレッジin内子」を開催しています。多彩な専門性を有する教員を講師陣に迎え、人生をより豊かにするための「私を変える」、地域の課題解決に向けた「地域を変える」、より幅広い視野からグローバルに考える「未来を変える」などのそれぞれのテーマからプログラムを組み、1年間の学習コンテンツを提供しています。
2019年度
開催日 | 講師 | タイトル |
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6月20日 | 井口 梓 | 口述の生活史 「生きた経験」と「生きる意味」を知る学問 |
7月25日 | バンダリ・ネトラ・プラカシュ | 中山間地域における安全な暮らし方 ~近年の豪雨災害からの教訓~ |
9月26日 | 山本 智規 | 地域のためのロボティクス |
10月24日 | 山藤 篤 | ポストグローバル化と今後の地域農業 |
11月21日 | 谷本 貴之 | 日本ワインの動向について |
12月19日 | 園田 雅江 | 今すぐ実践「コミュニケーション能力」を磨いて 円滑な人間関係を! |
1月23日 | 福垣内 暁 井口 梓 |
ミニシンポジウム 「芭蕉和紙の特性とその活用について」 「内子町小田・旧二宮幸巳邸での文化実践とその可能性」 |
国際連携実践
国際交流のきっかけを、言語力のみにとらわれず、参加者の既に持つリソースを活用した国際交流プログラムを実施しています。主にアジア(台湾・インドネシア・マレーシア・中国など)方面へ学生たちを派遣し、現地の人々との、言語力のみに頼らないコミュニケーションを通じて交流します。国内ではなかなか気づくことのできない、日本文化に対する客観視する体験や自分自身の気づきの変容を経験することによって、参加者自身の成長を促し、グローバルな視野を持った人材のへ輩出に繋げていきます。
2019年実施プロジェクト
担当 | プロジェクト名 |
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地域貢献事業
愛媛県は日本経済の1%モデルと言われ、この地でのチャレンジは、日本の未来を拓く新たな指針をもたらす可能性を秘めています。地域で生じる複雑な課題解決に向けて、多様な専門の研究者、ステークホルダーが連携し、地域貢献型の連携プロジェクトを実践します。
2019年実施プロジェクト
担当 | プロジェクト名 |
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